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CRUISE JOURNAL

海がくれる、特別なひととき。
Cruise Culture to Japan

「日本に、クルージング文化を根づかせたい」― モナコ・ヨットクラブ視察から見えた未来 ―

2026.01.21

ケーエムシー・コーポレーション代表、熊澤喜一郎氏がリザーブドクルーズの立ち上げ時からこだわり続けている「モナコスタイル・クルーズ」。クルーズ先進国である欧米諸国からクルージング、そして海そのものを楽しむ文化を学び、日本にもそれを根付かせたいという強い願いを持っています。

― まず、モナコ・ヨットクラブ(YCM)を視察された理由を教えてください。

「日本も四方を海に囲まれた海洋国家です。にもかかわらず、海の使い方、船の楽しみ方という点では、欧米に大きく遅れをとっていると感じてきました。
世界最先端のマリンクラブはどのような思想で運営されているのか。それを自分の目で確かめたいと思い、モナコ・ヨットクラブを訪れました。」

― モナコ・ヨットクラブは、どのような存在なのでしょうか。

「欧米には会員制クラブ文化が根づいていますが、ヨットを所有していなくても入会する人が多いのが特徴です。
なかでもモナコ・ヨットクラブは、単なる船のクラブではありません。ヨット文化の推進、地中海における海洋活動の中心的存在であり、“世界ナンバーワンのマリンクラブになる”という明確なミッションを掲げています。
2014年にはエルキュール湾に象徴的なクラブハウスを完成させました。現在は80カ国以上から約2,500名の会員が集います。」

― 特に印象に残った点は?

「教育への取り組みです。YCMの活動は、単なる習い事ではなく、“海洋人材の育成”という位置づけで、国家レベルの支援も受けています。
7歳から始まる子ども向けのセーリング教育では、技術だけでなく、海を守る心を同時に育てている。
海洋ごみ拾い、ビーチクリーン、サンゴ礁保護、プラスチック問題の授業、さらにはエネルギーボートのプロジェクトに学生が参加するなど、非常に先進的です。」

― 幼少期から海との関わり方が違うのですね。

「ええ。モナコでは、幼い頃からヨットに触れ、海を楽しむことが日常にあります。
その中でSDGsや海洋汚染、CO2削減といった考え方も、特別に“教え込まれる”のではなく、生活の一部として自然に身についていく。
これは日本にもぜひ取り入れるべき文化だと感じました。」

― スーパーヨットの使われ方も、日本とは違うと聞きます。

「まったく違いますね。モナコのスーパーヨットは、昼間はイタリアやフランス沿岸までクルージングし、夕方には港に戻ってきます。
船上で何か特別なイベントをするわけでもなく、ただ“ゆったりとした時間”を過ごす。
夜は港に停泊したまま、ゲストを招いてホームパーティーのような時間を楽しむ。
スーパーヨットは、プライベートやビジネスで特別な人たちと交流を深める“場”なんです。」

― ビジネスとしての使い方も違うのでしょうか。

「基本的にオーナーは、短時間で人を乗せて収益を上げるようなことはしません。
チャーターするとしても1週間、2週間といった長期が前提です。
船は“効率よく回す商品”ではなく、人生や人間関係を豊かにする空間なんです。」

― 日本の船文化との違いをどう感じますか。

「日本では、船は今でも“移動手段”や“目的を果たす道具”という認識が強い。
釣りやダイビングなど、何かをしなければいけない。
気軽に乗る船といえば屋形船ですが、あれも実際は座って宴会をしているだけで、海の景色や船に乗っている体験そのものを味わっていない人が多い。
せっかく海の上にいるのに、非常にもったいないと思います。」

― 船に乗る本当の価値とは?

「船に乗ったからといって、何かをしなければいけないわけではありません。
クルージング文化が根づいている欧米の人たちは、“何もしない時間”を楽しんでいます。
目の前に広がる景色、陽射し、潮風、磯の香り。
これは船に乗らなければ体験できない、特別な時間です。
ぜひ日本でも、クルーザーに乗ったらスマートフォンを置いて、その時間そのものを味わってほしいですね。」

― マリーナと街の関係についても触れられていましたね。

「例えばフランスのアンティーブ。42ヘクタールもの広大なマリーナがあり、世界中の富豪や企業家が集まります。
燃料や給水、電力はもちろん、汚水回収も一艇ごとに対応できる最新設備が整い、修理やチャーターマネジメントの専門業者も集積している。
しかも港から数分で旧市街にアクセスでき、レストランや市場、歴史的建造物が揃っている。
まさに“マリーナがあって街がある”という関係です。」

― 日本ではどうでしょうか。

「日本の港の多くは産業港か漁港です。
レジャーマリーナは街の中心から離れ、小規模にならざるを得ない。
しかし、漁港を活用し、もっとクルージングを楽しめる環境を広げられたら、日本の海は大きく変わるはずです。
アクセスの良い場所にマリーナがあり、街の一部として人を惹きつける。
例えば、みなとみらいにマリーナがあり、スーパーヨットが並ぶ景観が生まれたら――
それは日本の海の未来を象徴する光景になると思います。」

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